ダービーに2-0で勝利 ― S04が引き続き2位を確保

FCシャルケ04とボルシア・ドルトムントにとって公式戦通算152試合目となるダービーマッチは4月15日(日)に開催され、試合はシャルケの勝利に終わった。全席完売となったフェルティンス・アレーナで61,786人の観客と“セニョール“・ラウールが見守る中、イェフヘン・コノプリャンカ(50分)とナウド(82分)がゴールを決めシャルケを勝利に導いた。今節勝点3ポイントを得たことで4位に転落したドルトムントとの勝点差は4ポイントとなり、シャルケはブンデスリーガ2位の地位をより確実なものにした。

エンボロとナスタシッチの負傷

マティヤ・ナスタシッチに代えてアレッサンドロ・シェプフがスターティングメンバーに名を連ねた。ナスタシッチは前節のハンブルガーSV戦で今シーズン5枚目となるイエローカードを提示され、更には同試合中に右裏十字靭帯を負傷、今季中の復帰は絶望的となっている。その為ダービーではベンヤミン・スタンブリ、ナウド、そしてティロ・ケーラーの3人がスリーバックを形成し、前節ケーラーが受け持ったボランチのポジションをシェプフが務めた。

更に2つのポジションに変更が加えられ、マックス・マイヤーに代わりナビル・ベンタレブ、そして大腿部に問題を抱えメンバーを外れたブレール・エンボロに代わり、イェフヘン・コノプリャンカが先発メンバー入りを果たしている。

シェプフに訪れた最大のチャンス

ダービーが盛り上がりを見せるまでに準備期間は必要なかった。両チーム共に試合開始直後から幾度となく相手ゴールへ迫るが、試合の経過と共にシャルケの闘志を前面に押し出したプレーは、に見えて試合を支配し、ボールアプローチも総じてドルトムントより積極的だった。試合開始から5分も経過せず放ったシェプフのシュートは、惜しくも得点には繋がらない。同オーストリア人選手はゴール20m手前から狙いすましたグラウンダーのシュートを放つも、BVBのGKロマン・ビュルキがファインセーブをみせボールはゴールポストの左へ弾き出された。

その後ケーラーが惜しくもクロスバーを越えるヘディングシュートを放ち、先制のチャンスは続く(25分)。前半終了間際にはコノプリャンカがPA内左ハーフスペースからシュートを試みるが、ボールはファーサイドへ抜け先制点には至らない。更にブルクシュタラーがBVBゴール前で再三、決定機を演出する。前半、BVBが掴んだ最大のチャンスは21mの位置からマルコ・ロイスがゴール左上隅を直接狙ったFKだったが、ラルフ・フェアマンが卓越したセーブでこれを阻んだ。

コノプリャンカとナウドのゴール

後半開始と共に、シャルケは上々の滑り出しを見せる。再開の笛が鳴って5分も経たずに、コノプリャンカがシャルケに先制点をもたらしたのだ。シュメルツァーから巧みにボールを奪ったカリジュリのパスを受けた同ウクライナ人選手が13mの距離から放った強烈なシュートを前に、ロマン・ビュルキに為す術はなかった。1-0とリードしたシャルケだが、それでもなお攻撃の手を緩めない。ドルトムントも突破口を見つけようと奮闘するものの、シャルケの頑強な守備に阻まれ続けフェアマンの守るゴールを脅かすには至らなかった。

だが70分を過ぎBVBの次第に攻勢を強める。ナウドをはじめとした最終ラインの選手たちは幾度も身体を投げ出してドルトムントのフィニッシュを阻んだ。だが前半戦のダービーマッチでヒーローとなったナウドが、再び驚愕の攻撃を披露。試合終了の8分前、ゴール前25mのFKから同選手がゴールネットを揺らし、スコアを2-0とした。

シャルケは常に一対一で激しく仕掛け、積極的なプレッシングでドルトムントに苦戦を強いた。しかし勝利の要因はそれだけではない。シャルケの見せた闘志が対戦相手を上回っていたのだ。

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