2―1でアウグスブルクに勝利 ― S04がブンデスリーガ準優勝とCL復帰を決める!

来季のUEFAチャンピオンズリーグ復帰が決まった!5月5日(土)のFCアウグスブルク戦に2-1で勝利したFCシャルケ04は、欧州最高峰の舞台への切符を勝ち取った。WWKアレーナでシャルケを勝利に導いた2得点は、そのどちらもがティロ・ケーラーによるものだった。同時刻にボルシア・ドルトムントが1-2で1. FSVマインツ05に敗れたため、最終節を待たずしてシャルケの今季2位の座は不動のものとなった。

出場停止のベンタレブに代わりマッケニーが出場

前節1-1で引き分けたボルシア・メンヒェングラードバッハ戦でレッドカードを提示され、2試合の出場停止処分を受けたナビル・ベンタレブに代わり、ウェストン・マッケニーが今節のスターティングメンバーに起用された。BMG戦からドメニコ・テデスコが変更したスターティングメンバーはマッケニーだけではない。アミーヌ・アリに代わり今節スタメン出場したのはフランコ・ディ・サントだ。またウィンターブレーク中に再加入したアブドゥル・ラーマン・ババが、今季初のベンチ入りを果たした。膝の負傷以来、トレーニングの負荷を上げ続けた同ガーナ代表選手は、今節久々にメンバーへ選出されたが出場機会はなかった。

ケーラーの2得点

試合の流れを掴むのに時間を要したシャルケは序盤、ホームのアウグスブルクに主導権を握られた。試合開始から4分も経ったないうちに、ティロ・ケーラーとラルフ・フェアマンのコンビネーションミスを突いたアルフレッド・フィンボガソンがゴールライン手前のほぼ角度の無い場所からシュート、ボールはゴールポストの内側を叩くもゴールには至らなかった。そして23分、シャルケの先制点はケーラーによって唐突にもたらされた。同選手はギド・ブルクシュタラーからの鋭いクロスを至近距離から芸術的なアウトサイドキックでゴールネットに突き刺し、スコアを1-0とした。

もっともそのリードも長くは続かなかった。シャルケの先制点から約4分後、フィリップ・マックスが同点弾を決め試合を1-1の振り出しに戻す。1997年にUEFAカップ優勝を果たした“ユーロファイター“の一員であるマルティン・マックスの息子であり、自身もシャルケに在籍した経歴を持つ同選手は、FKを得たダニエル・バイアーが素早いリスタートから出したスルーパスからフェアマンとの1対1を制して1点を返した。失点後しばし気を落としたように見えたシャルケだったが、その後すぐに2点目を奪うべくビッグチャンスを作り出す。イェフヘン・コノプリャンカがエンドラインぎりぎりの深い位置から放ったシュートはゴールポストの内側を直撃、こぼれ球を拾ったディ・サントのシュートはマルヴィン・ヒッツが防ぐ(32分)。しかし、それら一連のプレーから2分も経たない内に同スイス人GKは失点を許すこととなった。ダニエル・カリジュリのCKをケーラーがヘディングで逸らし、フィンボガソンの身体に当たったボールはそのままゴールに吸い込まれる。アウグスブルクにとっては不運なこのオウンゴールで、シャルケは2-1と再びリードを奪った。だがドイツサッカーリーグ機構(DFL)は後々得点者をティロ・ケーラーに修正している。

ゴールレスとなった後半

試合は後半に入ってもエキサイティングな展開をみせたものの、一方で両チーム共にビルドアップで些細なミスを繰り返した。それでも観客は幾度となく双方が繰り出すの攻撃の応酬を楽しんだ。その中のひとつが56分の場面だ。同点ゴールかと思われるマルコ・リヒターのシュートを主審のDr.ロベルト・カンプカはオフサイドの判定を下し無効とした。

この日のシャルケには試合全体を通してフィニッシュの精度がやや不足しており、なかなか3点目を奪うまでには至らない。60分頃にコノプリャンカにゴール至近距離で得点のチャンスが訪れるも、ヒッツに阻まれてしまう。更にアディショナルタイムには途中出場のセドリック・トイヒャートが危険なシュートを放ったが、またしてもヒッツがそれを弾き出す。最後までチャンスでの決定力不足に泣かされたシャルケだったが、それを気にする者はもはやいなかった。試合はその直後に終了し、シャルケは勝利を収めたのだから!

試合終了直後、テデスコはシャルケの選手たちをセンターサークル上に集め、その一人ひとりを賞賛した。その後チームはアウェイのスタジアムまで駆けつけたファンの元へと向かい、素晴らしい応援に今一度感謝を示した。

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