連勝ストップ - シャルケはハンブルクで敗北

内転筋に問題を抱えたオツィプカが欠場

ドメニコ・テデスコはハンブルクでのアウェイゲームで内転筋に問題を抱えるバスティアン・オツィプカの起用を断念し、同選手の位置にティロ・ケーラーを配する布陣で臨んだ。同監督は2-0で制したSCフライブルク戦から更に2つのポジションに変更を加え、ベンチへと下げたナビル・ベンタレブとフランコ・ディ・サントに代わりマックス・マイヤーとアミーヌ・アリを先発メンバーに選出している。前節、途中出場でブンデスリーガデビューを飾ったセドリック・トイヒャートは足首の関節包の負傷のため欠場している。

ナウドの先制点、コスティッチの同点弾

ハンブルガーSVは立ち上がりから勢いに乗り攻勢をかけるが、先制点を奪ったのはシャルケ04だった。9分、ダニエル・カリジュリのフリーキックをナウドが7メートルの距離からヘッドで叩き込み先制。だがHSVもすぐさま反撃に転じる。17分、ダグラス・サントスがゴール前へ入れたロングスローをフィリップ・コスティッチが至近距離からゴールに押し込み、試合を振り出しに戻す。ラルフ・フェアマンはこのゴールにより5試合連続無失点記録を破られることとなった。

同点後もHSVは攻め手を緩めず、組織立った攻撃でS04守備陣を幾度となく突破、決定的とも言える追加点の好機を手にする。30分を回りルイス・ホルトビーが7メートルの距離から右足を振り抜くが、ボールはポスト右を掠め枠外に外れる。37分にジャン＝ルカ・ヴァルトシュミットがゴール手前から狙ったシュートはフェアマンが好セーブ。反してシャルケは前半、ユリアン・ポラースベックの守るゴールを脅かすには至らなかった。

雌雄を決したハントのドリームゴール

後半立ち上がりもシャルケはリズムを掴み切れず不正確なパスを連発し、相手チームにチャンスを与える。虎視眈々とチャンスをうかがうハンブルクは53分、追加点を奪うことに成功。左サイドを突破した伊藤達哉がエリア内に侵入しゴール前へ供給したボールを、一度はファアマンに阻まれたホルトビーがそのこぼれ玉を自ら胸でゴールへと押し込み2-1とする。その後もHSVは主導権を渡すことなく試合を支配した。

試合時間60分を過ぎたところでようやくシャルケは反撃の糸口を掴み同点に成功する。ポラースベックがレオン・ゴレツカのシュートをブロックしたセカンドボールを、ゴール前につめていたギド・ブルクシュタラーがすかさず押し込み再び試合を振り出しに戻す。2-2となったフォルクスパルクシュターディオンでは互角の鍔迫り合いが展開するが、アーロン・ハントが試合終了6分前に決勝点を奪位試合を決める。左足から放たれた25メートルのミドルシュートを前にフェアマンに為す術はなく、ボールはそのままゴール右隅へと突き刺さった。