フーブ・シュテフェンス、圧倒的な支持で監査役会員に選出

1997年のUEFAカップ優勝、2001年と2002年のDFBポカール優勝:フーブ・シュテフェンスがシャルケ会員によって20世紀最優秀監督に選ばれたのは、これらの成功だけが理由ではない。

オランダ出身のシュテフェンスは、今日からFCシャルケ04の監査役会の一員となった。64歳の元シャルケ監督は、6月3日(日)に行われた会員総会で圧倒的多数の票を獲得し、クラブの監査役会員に選ばれた。2人目の新監査役会員に選出されたのはモリッツ・デルネマンだ。両者は任期終了を迎えたDr. アンドレアス・ホルンとトーマス・ヴィーゼに代わり監査役会のメンバーとなった。

フェルティンス・アレーナにはこの日、ドイツで2番目に大きいスポーツクラブの2017-18シーズンをクラブ責任者と共に振り返るために、9000人以上の会員が集まった。監査役会長クレメンス・テンニエスはこの1年の総括の他、クリスティアン・ハイデル(スポーツ部門)、アレクサンダー・ヨブスト(マーケティング部門)、ペーター・ペータース(経営・管理部門)の3人の取締役と共に未来の展望を語った。

クレメンス・テンニエスは、シャルケが現在進む道を今後も勇敢に突き進むと断言した。テンニエスによれば、クラブ幹部一同は浮足立ってなどいないが、野心は抱いているという。同監査役会長は「試合会場がリヴァプールであろうがマドリードであろうが、またはパリ、ウィーン、ベルン、もしくはモスクワであろうが、我々が国際試合に臨む時は、2017-18シーズンのようなFCシャルケ04を国際舞台で見たいと思う。つまり情熱的で自信に満ち、可能な限り多くの成功を収めるチームを」と熱意を込めて語った。

クリスティアン・ハイデルは、監督ドメニコ・テデスコ率いるチームが卓越したシーズンを過ごしたことを称えると、シャルケ主将のラルフ・フェアマンとDFマティヤ・ナスタシッチがそれぞれ2022年6月30日まで契約を延長したという喜ばしいニュースを発表した。しかしスポーツ部門責任者のハイデルはそのスピーチにおいて、シャルケが選手だけでなく、施設の改装などクラブの基盤にも投資していることも強調し、「我々はFCシャルケ04の未来のために動いている」と述べた。

アレクサンダー・ヨブストは実に感嘆すべき数字を発表した。同マーケティング部門責任者は「マーケティング収益が昨年度に比べて800万ユーロ以上増え、スポンサーとマーチャンダイジングを合わせて9600万ユーロを越えた」と報告。ヨブストはその上、FCシャルケ04が新たな組織構造によって、今後も良い業績を収め続けることを説明した。ヨブストとクラブの契約は、期限を待たずに2024年まで延長されている。

ペーター・ペータースはシャルケが2014年以降、毎年平均1100万ユーロの利益を出していることを報告した。シャルケは来年にフェルティンス・アレーナのローン完済を迎えるが、「そうすればアレーナは我々のものとなる。これは全く素晴らしい成果だ」とペータースは語った。更にシャルケは、スタジアムの設備を最新のものに保つために、来シーズンにアレーナへの投資を予定している。ペータースは他にも、クラブ敷地の改修プランの詳細な説明を行い、「我々はシャルケ04の新しい未来を作る。未来のために、クラブ施設のコンディションを整える」と述べた。

委員会の報告後、取締役は満場一致で、監査役会はわずか反対2票で解任された。約04時間に及んだ会員総会の締めくくりには、慣例通り参加者によってクラブの応援歌が歌われた。